生きづらさを感じる子どもの現状
昨日の記事で、発達障害や生きづらさを感じている子どもたちが増えているとお伝えしました。
では、実際に
どれくらい増えているの?
という疑問に思いますよね。
私が新卒で幼稚園で勤務していた頃(10年以上前)は
クラスに1名いるかいないか
もっと言ってしまえば学年に1人いるかいないかでした。
少し古い情報になっていますが、
私の経験だけでなく世の中全体でも、
そして、現在私が勤めている保育園の2歳児クラス
なんと、
19人中5人。
約4人に1人が生きづらさ(発達障害)を抱えているお子さんです。
ただ、現在の2歳児(令和2年4月2日~令和2年4月1日生まれ)の子どもたちは
コロナ禍で育っているため
どこの保育施設でもこのくらいいるのではないかと思います。
コロナ禍で育った子どもたち
コロナ禍関係あるの?
と思うかもしれませんが、
私は関係があると思っています。
なぜなら、コロナ禍では感染症対策のために保育士も手が荒れるくらいに消毒消毒!の毎日。
もちろん、食前等に消毒をしていた子どもたちの手も荒れていました…。
そしてなによりも…
必要な経験を止められて育っている子どもたちだからです。
特に、保育園や幼稚園で育っている子は、コロナ禍での集団生活…。
玩具を口に入れるなんてもってのほか!だったかと思います。
でも、赤ちゃんにとって口で試す経験ってすごく大切な経験なんです。
子育てしたことある方はご存じかと思いますが、
赤ちゃんってなんでも口に入れて「これはなんだろう?」と試します。
そんな大切な時期に集団生活をする保育園では、
感染症対策で、
子どもたちは玩具を口に入れる行動は止められて育っていた
のではないでしょうか。
おそらく家庭でも感染症を気にしていた方は
お子さんが玩具を口に入れることを止めていた方がいたのではないでしょうか。
また、誤飲防止のために止める方
衛生上のことを考えて止める方も
少なくはないのでしょうか。
成長する上で大切な行動を止められた子どもたちは、必要な経験を取り戻すために
今現在も手をなめたり、玩具を口に入れたりしています。
保育士の精神力・体力の限界
こんなにも生きづらい子どもたちがいると
保育士をしているこちらの体力・精神力も持ちません。
切り替えが苦手な子どもたちが多いので、
自分の思いと違うことが起こってしまうと、
物を投げたり
友だちを叩いたり押したり
もちろん保育士のことを叩くことも日常茶飯事です。
友だちへの攻撃性があるのであれば怪我がないようにしなければいけません。
保育士には俊敏さも求められることもあります。
一人ひとりの気持ちに寄り添いたい気持ちと
自分自身の体がいつまで持つかという不安との日々戦いです。
先日も頭突きにグーパンチで鼻を負傷しました・・・
私はただの打撲で済みましたが、
同僚の先輩は鼻の骨を骨折し手術をした方もいるようです…
いくら仕事だと思っても、自分をそこまで犠牲にして仕事はしたくはないのが正直なところです。
とはいっても、目の前にいる子どもたちが、今後人と関わる上で少しでも困らないように
気持ちが高ぶった時に具体的にどうやって気持ちを抑えたらいいか等
子どもたちと一緒に日々試行錯誤しています。
まだまだ集団生活が続く人生の中で人と関わることが
避けられないので、生きる上でのスキルを少しずつ身に着けられるように伝えています。
こんなにも保育の現場でも、保育士が体を張っているということは、
普段一緒にいる保護者の方は
もっと苦労しているのではないでしょうか。
だからこそ、原因があるとするのであれば実践したいと思いませんか?
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